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七ぶら
東京に銀ぶら、静岡に七ぶら

子どもは夜になっても早く寝ないで、夜店で賑わう路上で、かくれんぼや陣取りなどをして遊んだ。
金つば屋、煎餅屋、バナナのたたき売り、甘栗屋、古本屋などの店が並んだ。

札之辻から七間町一、二、三丁目に並ぶ商店の数かず。そして活動館、寄席、飲食店。
七間町通りは静岡のメインストリート。
一日の仕事を終えて家に帰って、夏はひと風呂汗を流して小ざっぱりする。それから家族連れで、友達同士で
「今夜も七ぶらに行くか」
なんて考える。そんな頃、夜店を出す人たちは日が暮れるとボツボツ商いの荷物、並べる台、道具、そしてカーバイトのアセチレンのガス灯などを運んでくる。
月の一日、十五日は職人さんのお休みの日。ゾロゾロと活動の看板を見たり、夜店を見たり、商店で買物をする人、食べ物屋に寄る人、中には道の真ん中で立ち話をするなど、まるで縁日のよう。四季を通して夜店にはいろいろなものが並べられ、寅さんの映画に出てくるようなものもあった。
梅雨が近い頃は「番傘の修理」をする店が出た。傘を広げて、持ったニギリ鋏でブスッとカギ竿を作り、裏側に紙絆創膏を貼って破れたところを表から張る。それからヤカンに入っている水をジャアジャアと傘にかけ、裏に水が通っていないことを確かめて見せる。これで修理完了、皆感心して見ていた。この時代は今のように使い捨てなんて考えられないことだったから、結構繁盛していた。


夜の七間町、鈴蘭灯が美しい。
現在の静岡北ワシントンホテルプラザ前、昭和初年の撮影。
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