大正時代 大正の街

大正14年

大正14年1月、三島由紀夫が東京の四谷で生誕、本名は平岡公威。
3月、北村技師長の合図で東京初のラジオ放送が行われた。海軍軍楽隊による行進曲「後甲板に」を始めとして、邦楽や歌劇が放送された。
4月、軍事教練が始まる。優秀な学生を陸軍へ贈る一助となり、国民の国防能力を増進し、余剰将校を救済する一石二鳥の策だった。
同月、治安維持法が成立。所謂主義者、いわゆる赤と呼ばれる共産主義者の取締りを強化。
5月、普通選挙法制定、25歳以上の全男子に選挙権が与えられる。
9月、初の航空大演習が行なわれる。三航空隊、総数約160機が東西に分かれ代々木、江戸川上空などで空中戦を繰り広げた。
11月、豊田式自動織機第1号機が完成。その優れた性能が内外で大きな話題を呼んだ。
12月、東京駅に初の自動券売機が設置された。

大正14年撮影と思われる七間町の通り。
七間町は江戸時代以前から東海道の要衝であり、多くの人間の交差点であった。