妻と七五三

昭和4年
1月、犀川堤防めぐり岐阜で3500人規模の暴動がおきる。事業は中止に追い込まれる。
2月、説教強盗逮捕。大正15から29年にかけて、都内で「泥棒除けには犬を飼いなさい」「戸締りは厳重におこないなさい」と親切にも忠告して、金を奪う強盗事件が相次いだ。逮捕されたのは西巣鴨の左官、妻木松吉だった。
3月、旧労農党の山本宣治衆院議員刺殺される
4月、阪急梅田百貨店オープン、初のターミナルデパートであった。同月、共産党関係者一斉に検挙される。
6月、日本政府は中国国民政府を正式に承認する。
同月、朝鮮疑獄が発覚。後には山梨半造、前朝鮮総督が起訴される。
年末まで鉄道疑獄等の汚職事件が相次ぎ政友会が大打撃をうける。
7月、張作霖爆殺事件がおこる。関係者を警備上の責任で処分する。
この事件で昭和天皇の不興を買い、田中首相退陣し浜口雄幸内閣が発足する。
同月、中ソ交戦を経て、張学良がソ連から東支鉄道を強制回収する。
8月、ドイツの飛行船ツェッペリン伯号が初来日。
10月、ニューヨーク株式市場が大暴落する。世界恐慌の始まりであった。
11月、ラジオの全国中継がスタート
12月、ダグラス・フェアバンクス来日。米国の著名な映画俳優であり、名実共に米映画界のトップに君臨した人物であった。

二つの家族の七五三の記念写真である。

昭和4年11月撮影。