盆踊り大会

大阪万博

1960年代の高度経済成長期、昭和39年の東京オリンピックに続く国家的大イベントが昭和45年の日本万国博覧会であった。アジアで初めての開催とあって、日本中が世紀の祭典を祝福し、期待をふくらませた。開催地の大阪・千里丘陵の会場では「人類の進歩と調和」をテーマに、それまで見たことのなかった非日常的な空間が展開された。会場の中央には、シンボルとなる「太陽の塔」を中心としたテーマ館やお祭り広場などが配置された。又、巨大なシンボルゾーンがつくられ、そこから四方に「動く歩道」が延びる。それぞれの広場には超近代的なパビリオンが林立した。未来都市への試みは管理運営面にも採り入れられた。情報化社会のモデルケースとしてデータ通信システムが開発され、日本で初めてコンピューターが採用されたのだ。これによって、会場の混雑度、駐車場の台数、迷子等の情報が電光掲示板によってリアルタイムで伝えられた。

写真は七間町婦人会による盆踊り大会。万博開催中の昭和45年、晩夏の撮影。