新装なった明月

映画フラガール

炭坑の閉山で活気を失った町の再生を期して計画されたレジャー施設、常磐ハワイアンセンター誕生にまつわる秘話を映画化した感動の名作。施設の目玉となるフラダンスを教えるため東京から呼び寄せられたダンス教師と地元の炭坑娘たちとの葛藤と心の成長を描く。主演は「子ぎつねヘレン」の松雪泰子、共演に蒼井優、山崎静代。監督は「69 sixty nine」の李相日。昭和40年、福島県いわき市の炭鉱町。時代は石炭から石油へと変わり、閉山が相次ぎ、町は先細りの一途をたどっていた。そこで、起死回生のプロジェクトとして豊富な温泉を利用したレジャー施設、常磐ハワイアンセンターが計画された。そして、目玉となるフラダンスショーのダンサー募集が炭鉱娘である地元の少女たちに対して行われた。この町から抜け出すチャンスだと考えた早苗は紀美子を誘って説明会へと向かう。説明会では、セクシーな衣装で踊る姿に、大半の応募者が逃げ出し、残ったのは彼女達を含めわずか4人だけだった。そんな中、元SKD(松竹歌劇団)のダンサー平山まどかがフラダンスの教師として東京から招かれる。逃げ出した応募者も徐々に戻り、本格的なフラダンスのレッスンが始まる。多くの問題や、いさかいを乗り越え、平山とダンサーたちはフラガールの真のプロに成長していく。

昭和41年1月15日、福島県常磐市に、常磐ハワイアンセンターが開業。現在の施設の名称はスパリゾート・ハワイアンズ。

名代の天ぷら、明月の新装開店。七間町二丁目、天ぷらの明月は現在も同じ意匠での店舗で営業を続ける老舗の飲食店である。

昭和41年撮影。