七間町発展会で行った双子浦での記念撮影。人々の前列足元に「瀬戸内海国立公園 小豆島 双子浦」の文字が見える。
小豆島は香川県に属する小島である。瀬戸内海、播磨灘に位置し地理的には高松市の沖合いにもあたり高松との交流も深い。瀬戸内海気候であり温暖で乾燥した気象条件が特徴である。産品はオリーブやみかん等が有名であり、同じく温暖な気候である静岡とも相通じるものがある。
昭和27年、壷井栄が発表した小説「二十四の瞳」はこの地を描いた小説であった。若い女性教師とその年に入学した12人の児童とのふれあいを昭和の戦前期から描いた感動の名作である。女性教師は「おなご先生」と児童達から慕われ、当初そのハイカラさに閉口していた島民達も次第に彼女に心を開いていく。小説の発表から2年後の昭和29年には木下恵介監督により映画化された。この時期の旅行としては、実にタイムリーな企画であったと想像される。昭和30年撮影。