七間町の静清信用金庫が企画した積立預金のパンフレットである。山陰巡りの旅行資金の貯蓄を目的に毎月の掛金が3200円、34回掛けで総額108800円。
パンフレットには京都、関の五本松、玉造温泉、出雲大社、天の橋立など山陰地方の名所がイラスト入りで紹介されている。経済白書に「もはや戦後ではない」と記されたのが昭和31年。その前年の、生活にも余裕が感じられ始めた、昭和30年の撮影である。