昭和二十年六月の静岡大空襲、そして八月、戦争という未曾有の大災害は終戦となった。焦土となって多くの人や物が失われたが映画文化は立ち上がっていく。国際劇場は昭和二十一年十二月に開館した。その前身が「玉川座」「若竹座」という最も由緒ある映画館だ。戦後、多くの洋画ファンは「国際劇場」から育っていった。その場所は、駒形通りと駿河町通りの角地である。現在は高層マンションとなっている。