夕方いずこからか屋台が運び込まれ、青葉通りに二列におでん屋台が並んだ
「大将熱いの」。主はちろりで酒を温め、コップと受け皿をカウンターへ用意し、酒をなみなみと注ぐ。あふれた酒が受け皿へ溜まるのを見つめる。コップに口を近づけ一口飲んだ後、受け皿に溜まった分をコップへ戻すと水位が少し上がる。これがこの上もなく嬉しいのだ。昭和20年代の青葉おでん屋台。