爪きり

暗く永い戦争の時代が終わった。昭和20年の終戦を迎え、七間町の人々も昔のように商売ができるようになる。まだまだ貧しい時代であったが、人々はかつての自由を手にいれた。

写真は息子の爪を切る北村家の夫人である。平和の時代が到来したこの頃に似つかわしい一枚である。昭和20年代の撮影。