1955年から1962年に発売された、初代S3#型のクラウン。国外メーカーとは提携せずにトヨタ独自の純国産設計で開発された乗用車である。デザインはアメリカ車の影響が強く見える。観音開きのサイドドアが車体構造上の最大の特徴である。エンジンは1453ccで 48馬力を出力した。「いつかはクラウン」という有名なコピーがあり、国産高級車の代名詞でもあった。当時、自家用車を所有できる市民は限られた極僅かな人々だけであった。
昭和20年代半ばの撮影。