終戦直後の扇子屋

扇子屋(おうぎや)

七間町の中でも、極めて長い店歴を誇る老舗であった扇子屋。
七間町札之辻町を代表する店でもあった。
江戸、明治、大正、昭和、平成の各時代を和菓子、洋菓子の製造販売を続け店の扇の商標は又、七間町の歴史でもあった。

戦争が終わった。
静岡の街中は静岡大空襲でほぼ塵芥と化し七間町の人々はバラックのような店舗で営業を再開した。
扇子屋もバラックに近い、仮設の店舗で営業を始めた。

写真は終戦直後、昭和20年撮影と思われる扇子屋。
扇子屋の小さな店舗看板がみれるが、戦前の立派な店舗から比べると時代の貧しさを感じる一枚である。