昭和25年

白い花が 咲いてた
  ふるさとの 遠い夢の日
  さよならと 言ったら
  黙ってうつむいてた お下げ髪
  悲しかった あの時の
  あの白い花だよ

  白い雲が 浮いてた
  ふるさとの 高いあの峰
  さよならと 言ったら
  こだまがさようならと 呼んでいた
  淋しかった あの時の
  あの白い雲だよ

  白い月が 泣いてた
  ふるさとの 丘の木立に
  さよならと 言ったら
  涙の瞳で じっと 見つめてた
  悲しかった あの時の
  あの白い月だよ

「白い花の咲く頃」岡本敦郎さんが歌う。NHKラジオ歌謡から広まった歌である。

写真は現在の青葉通り、自宅前で乳母車に乗って遊ぶ少女である。終戦から未だ5年、青葉通りも整備されておらず周辺の住宅も木造のバラックに近いものである。平和と貧しさが同居する昭和25年の風景である。