札親会

昭和12年1月衆院で浜田国松(政友会)が陸軍批判、寺内陸相反発し紛糾し同月、広田首相が退陣する。
2月、林銑十郎内閣(陸軍)成立、政党からの入閣者が皆無となる。
5月、林首相退陣。6月には近衛文麿内閣(貴族院)成立、本格内閣と国民的人気が高まる。
7月、盧溝橋で日中両軍衝突(盧溝橋事件)。
同月、通州で中国保安隊による日本人虐殺事件が発生、200人以上が惨殺された。
8月、海軍陸戦隊、上海で中国軍と交戦、蒋介石が対日戦争へ総動員令を発令。
11月、日本軍は杭州湾へ上陸、南京へ進撃する。
12月、南京陥落、敗兵掃討戦で民間人に多数の死傷者を出す。
同月、日本軍間接統治の中華民国臨時政府が成立する。

札親会とは札之辻町の人々が協力を重ね、又、懇親を深める会であった。
札之辻町は現在の七間町、札之辻ブロックである。静岡伊勢丹前の一区画である。

上の写真は昭和12年10月、札親会で久能山東照宮への参拝、記念写真。
下の写真は龍爪山への登山風景である。龍爪山穂積神社での撮影と思われる。
写真中央に日の丸の国旗が見える。又、写真左手では軍装で敬礼をする二名の人物の姿が見える。
同じく昭和12年の8月、晩夏の撮影と思われる。

この年、盧溝橋事件から南京陥落へと日中戦争は激化の一途を辿る。両写真とも戦時の印象が色濃く窺える。