消火訓練

七間町、札之辻町の消火訓練。

写真は昭和16年撮影の七間町の消火訓練の様子である。
この前年の昭和15年、静岡は静岡大火に襲われ市中心部はほぼ全域が火の海となり、市民は大切な多くの財産を失った。
防火、防災は当時から重要な課題であり、訓練は定時に行なわれてきた。

後の昭和20年、静岡は静岡大空襲で再び塵芥となり、この二度の大災害で市中のほとんどの建物を失っている。

静岡は今川時代や徳川公から続く歴史ある街の割には伝統ある建物が少ない。
度重なる火災と、人災とも言える戦争の残した歴史であり傷跡である。

昭和16年撮影、撮影月不詳。